竹内敏晴さんの本を読む

『人はなぜ語るのか (叢書文化の伝承と創造)』

Ⅲ章 新しい語りへの創造へ-障がいと語り


竹内敏晴さんの本を読む-186頁


 もう亡くなって久しい『ことばが劈かれるとき』(筑摩書房)の著者・竹内敏晴(一九二五~二〇〇九)さんには、住まいがちかかったこともあって親しくさせていただき、言葉と身体について大切なことをたくさん教えていただきました。竹内さんは、劇団ぶどうの会などの演出家として活躍されると同時に、ご自身の聴覚・言語障がいの克服経験から生みだした『からだとことばのレッスン』で障がいに苦しむ子どもや若者たちに救いと励ましをもたらした方です。

 その竹内さんの著書『子どものからだとことば』(晶文社)から障がい者と私たちの間に横たわる溝に橋を架けるヒントを読み取ってみたいと思います。



この章で紹介した竹内敏晴さんの本は…


『ことばが劈かれるとき』(筑摩書房)



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価格1,800円+税


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竹内 敏晴(たけうち としはる)(1925-2009)
東京生まれ。演出家。 「竹内レッスン」と呼ばれる演劇的レッスンを基にした独自の「からだとことば」のワークショップを主宰した。
東京大学文学部卒業後、演出家・岡倉士朗に師事。劇団「ぶどうの会」演出部に所属。木下順二「夕鶴」ほか、歌舞伎、新派、オペラなどで岡倉の助手を務める。三十二歳で初演出。「ぶどうの会」解散後、アングラ演劇、小劇場運動のさきがけとされる「代々木小劇場=演劇集団・変身」に参加。秋浜悟史、宮本研ほか、多くの作品を演出する。この間、野口体操の創始者・野口三千三らと協力して、演劇の基本訓練を組み立てる試みを始める。
参照:wiki/竹内敏晴


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