『人はなぜ語るのか』

 二〇一六年十一月に、子どもの文化研究所から〈叢書 文化の伝承と創造〉『人はなぜ語るのか』片岡輝 著を刊行しました。
 内容は、人の営みとして営々と継承される「語ること」とは、いったい何であるか…ということを述べている書です。また、「語り手は何を伝えているのか」と共に、ことばを発する「語り手」の自己研鑽の第一歩は、「良い聞き手」に成長すること…ということを、およそ八十数冊の小説、童話、民話、実践書、研究論文などの文献を引用しながら、著者が記述しています。
 私は、この書の編集に加わって、著者が引用しながら記述する論述の成否を確認する作業で、引用元の文献と照らし合わせながら、片岡理論を読む作業をしました。この本を読む機会がなければ、論文や研究書の類に触れる機会はなかったかもしれません。しかしそれらの一見敷居の高い文献にも、私の生活フィールドの中において、考察の助けになる事柄が沢山あることに気づかされました。もしかしたら、取っ付きは悪いけれども、一番知りたいことを探すには、研究書や論文をガイドブックのように気軽に目を通すという選択もあることを覚えたわけです。  私にとって『人はなぜ語るのか』片岡輝 著は、新しい本との出会いを広げる、とても面白い本でした。
 だからこそ刊行されたこの本を、広く読者に届けることが、私の次の使命と思い、ここに〈叢書 文化の伝承と創造〉『人はなぜ語るのか』の紹介とともに、新しい読者に思いを伝えようとkatariteのブログを開設しました。                                                katariteのブログ管理人


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