「冬季うつ」の情報を漫画で伝える

冬季うつの症状や改善法をマンガで告知したクリニックの情報サイト
うまく情報を伝えていますね!
詳細は下記サイトをご覧ください
http://yuik.net/man/408.html



上記の医療情報記事を今回取上げたのは、病気に関する情報を伝達する「語る=(症状や改善法を)」を「代弁=(医療関係者の趣旨を他分野の人が漫画で描く)」したひとつの「語る=表現」といえるのではないでしょうか?!


叢書『人はなぜ語るのか』 Ⅲ章新しい語りの創造 の中で片岡輝は、

電子テクノロジーの進歩と普及によって、新しく登場したのがスマートホンやインターネット上の語りの場です。東日本大震災で通信インフラが崩壊したとき、スマートホンやパソコンのメールやツイッターが、被害情報や安否確認などの役割を果たして人々をつないだことは、記憶に新しいところです。こうしたネット上に存在する語りの場で使われるのは、肉声ではなく、文字情報です。文字情報とはいえ、人々の意思や感情等を相互にやりとりするという意味では、語りの新しいあり方といえるのではないでしょうか。



…と、電子テクノロジーとの共存を肯定的に記述しています。
今回は、
片岡輝が月刊「子どもの文化」(2017年1月-紙芝居の今、これから)で発言した記事を引用し、「語る」行為に対する考え方のひとつの側面をお伝えできたらと考えました。


表現の画一化を破る


紙芝居はこうだという表現の画一化を破っていこう〉と、声を挙げたいと思います。具体的には、既にある〈紙芝居のワクが、固定化されているのではないか〉と、疑ってみる。今まで紙芝居に携わっていた人達自身が〈紙芝居の表現の幅を広げる努力をしているかどうか〉を疑ってみる。さらに、〈新しい試みを受容しているだろうか〉を、改めて考えてみることを求めたいと思います。

月刊「子どもの文化」2017.1-17頁



引用の太字にした(紙芝居)の箇所を(語り)に置き換えて読んでいただいても、叢書『人はなぜ語るのか』著者・片岡輝の「語り」についての見解と同じだと(私は)思うのですがいかがでしょうか…。


私は、叢書『人はなぜ語るのか』を、「語り」の学術的な論考を掲載した学術書として位置づけるのには、違和感を感じています。でも、語りのハウツー本としては、ハードルが高いように思います。
なぜこんなことを書くかというと、読者からいただいた感想が「難しい」でしたので…。


ですが、この著書は「語り」に関わる多様な人たちが、「語りを極める奥義」を求めているのならば、すぐに役に立つ事柄ではないけれど、探している何かを見つける道行のヒント集として、パラパラ頁を繰りながら、要点を拾い読み(斜め読み)するだけでも、叢書『人はなぜ語るのか』から多くの示唆を得られることを私は確信しています。


今朝は、この著書を活用するヒントについて、ふと思いついたことを書いてみました。


※今回の記事は、あくまでもkatariteのブログ管理人の個人的な見解ですからあしからず。


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